記事を読んで欲しい人
- 子供や部下がいる人
- ついつい自分が選んでしまう人
- 人材育成に困っている人
"選択肢を選んであげること" は、長期的に見ると…
今回のお話は、"選択肢を選んであげること" についてです。
突然の始まり。
今、この記事を読んでくれているあなたも、これまでに数多く選択肢を選んできたかと思います。
例えば「進学」や「就職」などの人生設計に関わることや、「友人との約束」、「仕事関係」など、生きている限り数々の選択肢を選ばないといけない場面てありますよね?
ですが、そこで選択肢を選ぶことに苦労されたことがある人もいるでしょう。
しかし、その自分が苦労をしたがゆえに、子供や部下が決めるべきことを
「私が選んだ方が間違いがない」
「自分が選んだ方が早い」
といって、"選択肢を選ぶ" すなわち『決定権』を奪ってしまっていませんか?
確かに子供や部下よりも人生経験があるので、"意思決定までの時間短縮" や "失敗する確率が減る" のは間違いないと思います。
特に子供の場合、どうしても考えが浅かったりしますよね。
もう落とし穴が見えているのに、そっちに行こうとしている感じです。
しかしぼくは、"決定権を奪いすぎることは良くない" と考えているんです。
その理由は、長期的に見ると "本人の成長につながらないから" 。
「なぜ、決定権の奪いすぎは本人の成長につながらないのか?」
これからそのお話をしていきたいと思いますので、お付き合いの方、よろしくお願いします。
選んでもらう= 答えを待つ = 従うだけ
親というのは、子供のことが心配なんです。できるだけ失敗させたくないんです。
だからこそ「まだ子供なんだから」と、ついつい選択肢を選んでしまいます。
しかし、そんな親でもいつのまにか「いつまで親を頼ってるの?もう子供じゃないなんだから」というセリフが出てくるようになってるんです。
これは親子関係だけではありません。社会人になっても起こりえることです。
「まだ新入社員だから」と言っていたのに、いつのまにか「いつまで新入社員の気分でいるの?」になってしまっているんです。
こういうパターンってありますよね。
何も学べていない子供や部下からしたら、急に突き放されたような感じになってしまいます。
親や上司からしたら、「今まで何を学んできたの?」と思うかもしれませんが、
子供や部下の中には、「言われた通りにやってきた」という人もいるんです。
つまり "答えを与えすぎたから、いつのまにか指示待ち人間が出来上がってしまった" ということです。
こうなってしまっては、お互いに不幸ですよね。
では、こうなってしまわないようにできることは何でしょうか?
それは "選択肢を選ばせる" ということだと思います。
もちろん間違った選択肢を選んでしまうことだってあります。
そこで親や上司がするべきことは、"選択肢を選んであげること" じゃなくて、『フォロー』です。
子供や部下が出した答えとその考えになった理由を聞いてあげる。
そして自分だったら、「こういう風に考える」などを示してあげる。
こうやってフォローしていくことで子供や部下が自分で選択肢を選ぶ基準や判断力が備わってくるはずです。
ぼくは、"この判断基準が備わってくること" が『成長』だと考えています。
確かに時間も労力もかかります。しかし、これこそが人を育てることだと思うんです。
人が育たないところには、"明るい未来" はありませんから。
これからの時代に必要なのは "自分で選択する力"
確かに昔に比べて時代の流れが速くなっていることは間違いないです。
特に親は子供のことが心配なので、将来のことが不安になる気持ちは大変良くわかります。
ですが、
「あれをやった方がが良いらしい」
「これができなきゃ!」
前のめりになって親が決めてしまうと、子供の "選択する力" が失われていくように思えます。
あと自立心も。
親は先を見すぎていて、子供の今が見えていない。
ぼくは、時代の流れが速くなっているからこそ、"自力で選択できる力を養って欲しい"と思っているんです。選択できなこと自体が "致命傷" になってしまいますから。
もちろん部下も。
そうならないように、小さなことから今のうちに選択させることが大事です。
だから「まだ子供なんだから」と「もう子供じゃないんだから」の間にできることは、
『 "どういう風に考えて、どう決断するか" という基準を作る機会を与えること』
そしていつまでも側にいれるわけじゃないですからね。
苦労もあると思いますが、お互いに頑張りましょう。
関連記事の紹介
これからの時代に大切なスキルである "好奇心" について書いています。
こちらも子育ての参考になりますので、読んでみて下さいね。