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『◯◯』 > 自信
あなたはすぐに行動に移せる人ですか?
仕事で何か依頼された時「何から手をつければいいのやら」と考えるうちに、ついつい後回しに…。
またプライベートでも
「よし!この資格の勉強をしよう!」と意気込んでもいつの間にかフェードアウトに…。
なんてことありませんか?
こういう経験がある人にとっては、パッと行動に移せる人って、やっぱ憧れますよね。
特に今のような変化の激しい時代においては、
「すぐに行動に移す」、いわゆる "スピード感" というものが重要な要素になっています。
世界5大陸に38ヶ所の拠点を持つ空調機、化学製品メーカーであるダイキン工業の会長である井上礼之 氏は、
ダイキンは、
「1流の戦略と2流の実行力」よりも、
「2流の戦略と1流の実行力」を選ぶ会社です。
井上礼之
と、"実行力" 、"行動に移す" ということを強調されています。
ここで一旦、考えてみて欲しいのですが、
すぐに行動に移すことができる人は、なぜできるのでしょうか?
「自信があるから?」
いいえ、ぼくは違うと思います。
ということで、今回のテーマは『すぐに行動できる人』についてです。
「すぐに行動に移せるのは "自信" があるから」とついつい考えてしまいがちです。
ですが、数百冊の著名な方の書籍を読みこんでいくと、どうやら 「自信があるから」
ではないようです。
そりゃあ、今まで存在していない新サービスの立ち上げなどの難易度高いことを行うわけですから、「自信があるかどうか」で判断していたら成し遂げられるわけありません。
ましてや自信が湧いてくるまで待っていたら、出遅れてしまいます。
では、『すぐに行動できる人が、 "何を" 持っていたか? 』をこれからお話していきますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。
持っているのは "仮説"
早速ですが、ズバリ言ってしまいます。
すぐに行動できる人が、共通して持っていたもの。
それは "仮説" です。
すぐに行動に移すのは、"自分の仮説を検証するため" なのです。
たとえ自信があったとしても、何をすればいいかわからなければ行動には移せませんよね。
その「何をすればいいか」に当たりをつけるのが、"仮説" なのです。
言い換えると、"仮説を持つ" ということは、『とりあえずのゴールを持つ』ということです。
そのため「とりあえずやってみようか」と行動に移しやすいのです。
世界最大手の民泊サービスのAirbnb。
このサービスの始まりも「ホテルが満杯なら、他人の家にお金を払ってでも泊まる人はいる」という "仮説" からです。
創業者は、この仮説を検証するために「自宅のエアーベッドを貸し出します(朝食付き)」とネットで呼びかけ、確かな手応えを感じたそうです。
そこからまた仮説→検証を繰り返し、サービスを拡大させていったわけです。
ちなみに社名のAirbnbは、「Airbed and breakfast」からきています。
「この仮説を試してみよう」こそ、"すぐに行動に移せる力の正体" なんです。
なので、どこから手をつければいいのか悩む仕事が来た場合、まず仮説を立ててみる。
これをオススメします。
そうすれば、とりあえずの行動に結びつきますから。
仮説のレベルは低くてもいい
いくら「仮説を持て」と言われても、「仮説を持つこと自体がハードルが高い」と感じてしまう方もおられると思います。
ですが、安心してください。
仮説のレベルは低くていいんです。
例えば、「あの人ならこの仕事のヒントを知っているかもしれない」程度の仮説で構わないんです。
「とりあえずこの仮説を検証してみるか」とその人に聞きにいけばいいんです。
これで、あなたはもう行動をしています。
ぼく自身もよく「今、このような仮説を考えているんですが‥」と周囲に相談しにいきます。
まず仮説を持っていると相談しにいきやすいんです。
これって結構、メリットですよね。
また仮説を相談した時点で、
「いや、それは違うんじゃない」
「もっとこうした方がいい」
と、生産的な会話からスタートとなり、話の進み方が全然違うんです。
話を進めていくうちに仮説がどんどんブラッシュアップされ、進むべき方向が見えてくるんですよね。
これも仮説を持っているがゆえのメリットです。
ここで勘違してほしくないのですが、
仮説が正しいかどうかは関係ありません。
もし仮説が間違っていると分かれば、軌道修正をすればいいだけですよ。
軌道修正だって、物事が前に進んでいることには変わりません。
何かが動かないかぎり、何も起きない。
アインシュタイン
このアインシュタインの名言の通り、
まず行動してみないことには何も始まりませんよ。
失敗に寛容になれる
仮説を持つことのメリットは、まだあります。
それが、"失敗に寛容になれる" ということです。
もちろん行動を起こせば、望んだ結果にならないことだってあります。
いわゆる失敗です。
やっぱり「うまくいかなかったらどうしよう」と考えてしまうと、人は行動に移せなくなるものです。
ですが、ここで仮説を持っていれば、実は "失敗にはなりません"。
捉え方を変えれるんです。
「失敗した」と捉えるのではなく、『この仮説は正しくなかったということがわかった』と捉えればいいんです。
そもそもですが、
行動できない人は正解がある と思って動けませんが、
"行動できる人は正解なんてない" と思って、とりあえず動き出します。
つまり、行動できる人は "正解がないからこそ、 仮説を持つ" のです。
この考え方は、めちゃくちゃ大事です。
みなさんもぜひこの考え方を頭に入れて、行動をアップデートしてください。
仮説を立てる癖をつけよう
ぼくは『どんな小さなことでも "まず仮説を立ててみる" という癖をつけた方がいい』と思っています。
例えば、
「自信があります。やらせてください」という人と
「仮説があります。やらせてください」という人がいます。
あなたならどちらの人に仕事・予算を託しますか?
おそらく「仮説があります。やらせてください」という人に託すという方が多いのではないでしょうか。
「仮説を持っている」ということは、「そこまで考え抜いているんだ」と思い、『説得力』が生まれるものです。
また就職面接の時でも、実は仮説は使っていたりします。
「自分は○○のスキル・知識で、期待に応えることができると考えています」というメッセージ。
これを分解してみると、"仮説の提案" です。
「私は〇〇のスキル・知識で期待に応えることができる」という仮説を提案して、
「その証明さえてもらえる場所を下さい」=「採用してください」ということですから。
と、このように仮説を持っていれば、様々なことに応用できます。
だからどんな小さなことでも『まず仮説を立ててみる』という癖をつけてみてください。これを繰り返すうちに、どんどん仮説の精度も上がり、使い方の幅も拡がりますよ。
それに
仮説から出た良い成果は、会社の資産となりますが、
仮説から得た経験は、"あなたの資産" となります。
つまり、あなたの武器になります。
『経験』は、どこにでも持っていけますし、どこでも通用しますよ。
それに「自信がある」と答えられる人は、"仮説があるから" ですよ。
言われてみれば、「そりゃそうだ」と思いませんか?
だから、
自信を探すのではなく、まず "仮説" を探してみましょう。
それがあなたの "自信の根拠" になりますから。
あなたなら大丈夫。
きっとできますよ。
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