- 記事を読んで欲しい人
- 相談に乗るのは、得意ですか?
- 主人公は "相談者" の方。
- "こころの整理を手伝う" という気持ちで
- 相手の気持ち・感情を復唱してあげる
- 『行動』ではなく、『目的』に注目を。
- 悩むのは、"選択肢がわからなくなる" から
- 自分自身にもアドバイスを
- あなたは、"信用" されていますよ。
- "自分の満足感" よりも "相手の納得感"
記事を読んで欲しい人
- 相談に乗ることが苦手な人
- 相談のコツを知りたい人
- アドバイスの参考を知りたい人
*今回のお話は、プライベートの相談事についてです。
相談に乗るのは、得意ですか?
あなたは相談に乗ることが得意でしょうか?
正解がないが故に「どう答えていいのか‥」と言葉に詰まってしまう方もいらっしゃると思います。
今回は、相談に乗る時の心構えから、受け答えのアドバイスまで、ぼくなりの考えをまとめてみました。今後の相談に乗った時の参考になればと思いますので、お付き合いの方、よろしくお願いします。
主人公は "相談者" の方。
『相談の場面』って、相談事を持ってきた方が、アドバイスをもらうので、"相談者が下で、相談を受ける方が上" みたいなイメージありません??
昔のぼくは、こういうイメージがあったんです。
でも実際は、違うんです。
実は、主人公は "相談者" の方です。
苦しんでいるのは、"悩んでいる本人" なんですから。
相談を受けた人ができるのは、その人が "前を向けるきっかけ" を作ってあげることです。あくまでも 相談される方は "お手伝いさん" です。
まずここの部分を勘違いしないようにしないといけません。
だから上から目線で「そんなしょうもないことで‥」と言ってしまうのは、NGです。
"こころの整理を手伝う" という気持ちで
次に忘れてはいけないのは、『本人だって悩みたくて悩んでいるわけじゃない』ということです。
「何でそんな考えなの?」と言われても、本人だって好き好んで苦しんでいるわけじゃない。”楽に生きたい” と思っています。
でも、ぐちゃぐちゃになって「自分でもどうしたらいいか?」が分からなくなっている状態なんです。
ぼくも上司ですごく悩みましたから‥。
だから、まず相談してきたことに対しての ”勇気" を分かってあげましょう。
自分の弱い部分をさらけ出してきているわけですから。
そして相手の話を遮らず、全てを吐き出せてあげてください。
とりあえず吐き出さないと苦しいものなんです。
そして吐き出せるタイミングやその場の雰囲気、勢いもありますから、それを否定せず、全てを受けとめてあげてください。
とりあえず聞くだけでいいんです。
同意する必要はなくて、「そうなんだね」と聞き入れるだけで十分です。
そうすれば、受け入れられたと思うので「安心」します。
この ”安心させる” という行為が、こころの整理のファーストステップです。
安心すると、心が落ち着いているので客観的に意見を聞けるようになるんです。
全て吐き出すと、やっと "心にスペースが空きます" から。
相手の気持ち・感情を復唱してあげる
次にやった方がいいのは『相手の気持ち・感情を復唱してあげること』です。
「どういう状況だったか?」という背景も含めて話をできればベストですね。
"今までの話の要約をする" というイメージです。
悩んでいる人は、状況と気持ちを復唱されると、"意外と客観的に捉えれるようになる" もんなんです。
自分のことなんですけど、他人の口から改めて聞くと、自分の印象と違って聞こえることもあるんです。
このように客観的に整理された話を聞くと、こころの整理もされやすくなります。
そうすれば "次の行動へ意識が向きやすくなる" はずです。
『行動』ではなく、『目的』に注目を。
相談事には、やはりアドバイスがあった方がいいですよね。
ここで大切なことは、『行動』ではなくて『目的』に注目するということです。
「なぜそんな考え方なの?」
「なぜそんなことをするの?」
と『行動』 を問い詰めてしまうと、何も言えなくなるんです。
そこが "悩んでしまう元凶" なのですから。
当たり前ですけど、当時はそれが良いと思ったから行動したわけですから。
何を言ったとしても、すべて "言い訳" みたいに聞こえてしまうんです。
それは悩んでいる本人もわかっていることなので、結果的にさらに苦しい状況へと追い込んでしまうことになります。
だからそうなってしまわないように
「どうしようと思ってたの?」と『目的』の方に注目をするんです。
悩んでいる本人だって決して状況を悪くしようと思っていません。
結果として "悪くなってしまっただけ" なんです。
『目的』の方に注目すれば
「ならこういう方法もあるよ」
「こういう風に考えてみたら?」
「自分だったら‥」
というような "相手の選択肢を増やしてあげれる" ようなアドバイスを送ることができます。
悩むのは、"選択肢がわからなくなる" から
悩んでいる人は、自分の視野が狭くなってしまいるんです。
視野が狭くなっているから、他の選択肢に気付かない。
だからこそ、
「もっと他にもあるんだよ」
と、選択肢を提供してあげるのがいいと思います。
"選択肢がある" ということは "希望もある" ということですから。
自分自身にもアドバイスを
自分自身だって悩むことだってあると思うのですが、
その時は ”自分自身にアドバイスを送ってあげる” ということしてみてほしいのです。
「”自分自身にもアドバイスを送る” ってどういうこと?」
と思うかもしれません。
それは
『”もし同じ悩みを持つ友人がいたら、自分はどういうアドバイスを送るか?”と考えてみて下さい。そして"その答えを自分にアドバイスをしてあげる" ということ』です。
"友人の悩み"なら、いろいろとアドバイスを送れるんですけど、
"自分自身の悩み"だと、「どうにもならない」と思ってしまう。
このように、なぜか捻じれていることも多々あるのです。
このように考えると、客観的に捉えることができ、選択肢を増やすことができるのでオススメです。
あなたは、"信用" されていますよ。
相談されてもなかなかいいアドバイスを思いつかないことだって、もちろんあります。
それは仕方のないことです。
だって相談事は、「100人いたら100通りの向き合い方」がありますし、「0か100」「白か黒」のようなキッチリしたものではなく、グラデーションのようになって悩んでいるわけです。
ですから、"当人が辿ってきた道を一緒に振り返る" だけでも充分だと思います。
先ほど悩んでいる人は、選択肢が見えなくなっていると言いましたよね?
ですけど、『 ”あなたに話を聞いてもらう” という選択肢は選んでいる』、
つまり、”それだけあなたは信頼されている” ということです。
"自分の満足感" よりも "相手の納得感"
そして最後に大切なことを言います。
それは『 ”自分の満足感" よりも "相手の納得感" が最優先』だということです。
最初の方にも言いましたが、相談事の主人公は "相談者" なのですから。
これさえ忘れなければ、きっとあなたは良い相談相手になれると思います。
そしてあなたにしか助けられない人もいます。
その人の心を少しでも楽にしてあげてくださいね。