読んで欲しい人
- 選択肢を選ぶことを迷ってしまう人
- 選択肢を選んでも自信をなくしてしまう人
選択肢を選ぶことは、重要じゃない
学生なら "進路について" や、 社会人なら "仕事" などで選択肢を選ばないといけない場面が出てきますよね。
その時、みなさんは人生の選択肢を選ぶ時、すんなり判断できるでしょうか?
中には目の前に選択肢が出てきてしまうと
「どうすればいいんだろう?」
「どれも良さそうな気がする‥」
と迷ってしまい、立ち止まってしまう人っていると思うんです。
しかし重要なのは、"選択肢を選ぶこと" ではありません。
重要なのは、"選択肢を選んだ後に、その選択肢を正解にするための努力"です。
つまり、『選択肢は選ぶことは、スタートラインを切ることであって、ゴールではない』ということです。
ということで、今回の記事は『選択肢を選ぶことについて』です。
実は、この『選択肢を選ぶことについて』は、以前にも記事を書いています。
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今回は、さらにもう一歩踏み込んで『 "何を基準に" 選択肢を判断するのか』について
書いていきますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。
"自分が何をしたいのか?" が重要
まず事前に正解がわかる選択肢なんてありません。
そもそも事前に正解がわかるぐらいなら、選択肢にすらなっていないですよね。
さらに判断材料となる情報なども50%も集まっていないことだってあります。
しかし、その状況の中で選択肢を選び取らないといけません。
では、"何を基準に選択肢を選ぶのか?"
ぼくの場合は "自分が何をしたいのか?" に立ち返ることにしています。
"選択肢に迷った時は、おもしろいそうな方を選ぶ" という方もおられますが、このような方も "自分が何をしたいか?" の基準で判断していると思うんです。
整理してみますと、
「自分が何をしたいか?」→「おもしろいことをしたい」→「自分がおもしろそうだと思う選択肢を選ぶ」
ということだと思います。
だからぼくは、『選択肢に迷った時に "自分が何をしたいのか?" を判断材料にすること』は、とても有効だと思っています。
お金がかかることを選択する場合にも "自分が何をしたいか" を立ち返ることが有効です。
例えば、数十万円する高額なセミナーですね。
「セミナーの内容と値段が釣り合うか」のお話はここでは置いておきましょう。
まず数十万円のセミナーを発見し、興味が沸いた時、
大抵は「行ってみたい気もするけど、金額がなぁ‥」
と、いうように "行く" か "行かないか" で迷うと思います。
ですが、その前に
「その数十万円あったら、他に何ができるだろう?」と他の選択肢を考えてみるんです。
「本だったら○○冊買えるな」
「もう少し値段の低いセミナーに2つぐらい行った方がいいのかも」などなど。
その選択肢の中で、"自分は何をしたいか" で選べばいいんです。
他にもブランドバックが欲しいと思った時、
「本当にブランドのバックが欲しいのだろうか」
「他のバックにして差額で外食に行くこともできるな」
と考えて、自分で選べばいいんです。
つまり "やる" か "やらないか" ではなく、
一旦、"他の選択肢を増やしてから決める" ということをすれば、後悔が少なくなると思います。
"自分が何をしたいか?" を言えないと‥
そしてもう一つ "自分が何をしたいか?" を言えること、言える力は特に社会人にとって、とても重要だと思っています。
ですが中には、この "自分が何をしたいのか?を言える力" がない人もいます。
例えば、
「プランA、プランB、プランCがあるんですけど、どれがいいですかね?」と聞いてくる部下。
相談してくれることは、とてもいいことだと思います。
ここでぼくは、どんな理由でもいいし、間違っていてもいいので
「この中だと、このプランがいいと思うのですが、どうでしょうか?」
というように自分の意思を示した方がいいと思うのです。
なぜなら、物事を自分で判断できるようにならないと、"いつまでもそれ以上の仕事を任せられないから" です。
もうちょっと具体的に言ってしまうと、"そこを判断できるようにならない限り、作業者、実行者のまま"だということです。
もし「自分はもっと大きな仕事をしたい」と思っているのなら、"どんな理由でもいい" ので、判断・意思表示をした方が絶対にいいと思うんです。
現在、ぼく自身こんな記事を書いているわけですが、
最初は、見当違いの選択肢をよく選んで上司にぶつけにいったものです。
これが今となっては、いい経験になりました。
自分で選択肢を選んでいるので、そこには自分なりの考え方があります。
そして上司自身にも考え方+これまでの経験・データがあったりします。
その違いを知るいい機会となるんです。
上司から説明を受けると
「なるほど、このデータをこういう風に読み取るんだ」
「将来の仕事のことを考慮すると、こっちのプランの方がいいのか」
などなど、自分の中にはなかった新しい発見、腹落ちする部分が見つかったりします。
これが後々、"自分の力" になります。
個人的にインプット・アウトプットできる絶好の機会だと思っています。
なのでぼくは、部下が選択肢を選んでいない時は、
「理由は、なんでもいいからこの中で一番いいと思うのはどれ?」と聞きます。
時間と手間はかかるのですが、ぼく自身そこから "成長が始まる" と思っていますので、人材育成のために大切なことだと思っています。
「休む」「辞める」だって選択肢にある
これからの時代は、簡単には判断できない選択肢が増えてくると思います。
なぜなら簡単に判断できることは、もう正解がわかってしまっているからです。
そしてもう正解がわかっているものは、マニュアル化、フォーマット化されています。
さらに今では仕事の内容ではなく、仕事の働き方ですら選択肢があります。
なのでぼくは、これからの時代は "選べる力" がこれまで以上に重要になると思っています。
ですが、そのかわり苦労も多くなり、板挟み状態になって苦しむこともあります。
ここであなたに忘れて欲しくないことがあります。
それは 『 "休む" 、"辞める" という選択肢もある』ということです。
目の前に迫ってくる選択肢ばかり判断していると、
そもそも存在している "休む" 、"辞める" という選択肢が見えなくなってきます。
この選択肢が見えないが故に、自分を追い詰めてしまう人もいます。
そうなってしまう前に、今回の記事のタイトルでもあるように
"自分が何をしたいか" に立ち返ってください。
"他人に評価される" よりも、 "自分が納得できる" 方が大事ですよ。
他人からの評価ばかり気にしていると、自分のことを疎かになってしまいますから。
最後にスイスの作家であるヘルマン・ヘッセの言葉を紹介します。
自分の道を進む人は誰でも英雄です。 ヘルマン・ヘッセ
確かに自分の道を選ぶことは簡単にはいかないことです。
ですが、この言葉を胸に刻んでお互い自分の道を進んでいきましょう。
あなたならきっと大丈夫です。